(3) その他の施設
[5] 防災施設…廃校跡地利用と防災について
各区は、土地が狭くまとまった土地が少ない。「倉橋町地域防災計画書」において、耐火建築物である廃校の校舎やグランドを、緊急時における防災施設、避難場として位置づけている。廃校校舎の一部を備蓄倉庫として使用することが考えられる。
[6] 共同住宅について
(ア) 倉橋町総合計画における考え方
人口の減少、少子化、高齢化に対応するため、町づくりの視点から流出した青壮年層が町に帰りえる環境の整備を計画の前提として捉えている。
(イ) 住宅ニーズの状況
本町では土地が少なく、音戸町と比べると地価が高いが、時々本町に住みたいとの問い合わせがあり、住宅のニーズはある。また、釣士日、字和木など呉市に近い場所へのユーズも高く、次男三男などが音戸町に居を構える場合も目立つ。鹿老渡区では、廃校を共同住宅にしたいとの意見がある。
(ウ) 課題
・廃校の住宅への転用を図る際、補助金を返還しない場合は、公共施設と位置づけねばならず、利益を得てはならないことになっている。
・共同住宅用の改装には最も工事費のかかる給湯設備(浴室、台所など)を戸別に設置する必要があり改築費が高くなると予想される。
・構造壁が間仕切りを制限し、所要な部屋の面積の確保に難がある。
・共同住宅は廃校転用により整備するより、本来のあるべき共同住宅のあり方を反映するように、町の住宅環境整備計画に基づいて設置するべきである。