ウ 住民ニーズの把握
廃校は学校としての機能がなくなっても、そこはかってのコミュニティの核であり、その再活用に対して当該区住民の関心は高い。今後も地区のシンボルとして位置づけ、その転用に際し、区住民の意向に留意し、また、住民参加を促しながら地元民の理解と協力を得て廃校の跡地、校舎の再活用を図る。
エ 広域的ニーズの把握
第二音戸大橋の開通は、呉、広島方面との交通事情を一変させる効果をもたらすことが期待できる。本町各区のもつ歴史的事物、生活風景、自然風景などを、広島圏を超えた広域に通用する資源として認識し、これを念頭に入れた活用も検討する。
オ 将来のニーズへの弾力的対応
廃校の旧校舎も「学校‐心のふるさと」「癒しの世界」として認識することが大事である。転用に当たっては時代の雰囲気に安易に飛びつかず将来の状況、ニーズに即して改変できるようにステップアップ方式をとり、弾力的に対応する備えが必要である。そのために協議会など区住民や将来を担う若者を交え問題意識をもち続ける仕組みを作り、実感のある地域の生活像の具体化を図る。また、将来のニーズに備えて地区のもつ美しい自然景観や歴史的事物、景観といった価値を認識し、保全する手だても含め計画する。
カ 広域行政の視点
音戸町をはじめ広域的対応のなかで共用する施設として設置することが有効な場合は、関連市町と協議し、行政上の無駄を省き効率化を図るように努める。