ア 倉橋町南部地区の位置付け(瀬戸内交流拠点整備ゾーン)
本町の南端側に位置して、一部地域を除いて全体的に開発に適していない地域である。このため、ゾーン内の海洋資源、歴史文化資源などを活用しながら、長期的な地域連携軸などの交通ネットワーク整備による立地ポテンシャルの向上などを前提とし、自然や景観の保全に努めながら交流拠点を複合的に整備すべき地域としてゾーニングされている。
イ 整備の方向
瀬戸内海の自然と歴史を最も象徴的に残していることから、海洋、歴史・文化などの瀬戸内の魅力をアピールする地区として、多様な交流拠点(スポーツ・レクリエーション、居住、リゾートなど)を整備する。さらに、比較的まとまった開発適地を有する西側地区では、瀬戸内海屈指のリゾート拠点としての開発を検討するとされている。
ウ プロジェクト検討の視点
万葉集や造船などの歴史的遺産や半島地域の最南端でリゾートに適した大規模用地を擁し、広島港地域で最も瀬戸内海の歴史と文化を感じさせる地域特性を活かし、宮島と並んで迎賓機能を付加した国際観光・保養地としての整備を検討する。また、周辺地域における海洋レクリエーションのサブ拠点として重生区や鹿老渡区におけるマリーナ整備などを進める。さらにこれらのリゾートと国道487号を結ぶ新たな道路整備などにより、瀬戸内海地域における都市近郊型観光・リゾートの中核としていくとされている。