第1章 倉橋町を取り巻く社会的・広域的動向
1 倉橋町の概要
(1) 位置・沿革
本町は、呉市の南 0.1km の瀬戸内海に浮かび、音戸大橋により呉市と結ばれている倉橋島(面積 69.11km2 外周85km 最高標高地 491m)の南部に位置し、広島 50km 圏、呉 25km 圏に位置している。
崇峻天皇の名代として知られている倉椅(橋)部が居住していたことから倉橋の地名がついたといわれる。古くから造船と瀬戸内海交通の要所の島として栄え、江戸時代には多くの舟大工・職人が集まり倉橋千軒と称されるほど造船の町として栄えた。
(2) 自然条件
気候は瀬戸内式に属し、年間を通じて温暖である。豊富な自然に恵まれ、また、山の緑と海の青さは格別で、火山・桂ヶ浜・亀ヶ首・鹿老渡は瀬戸内海国立公園特別地域に指定されている。
起伏に富んだ地形で、山が海に迫っているため平地部が少なく、湾曲した海岸線沿いに18の集落が点在している。