(3) 対象別にみた若者定住課題
さらに、若者定住方策を有効なものとするための足ががりとして、これら本町における若者定住の課題を先に分類した若者対象別に対応させてみると、各々の若者にとっての重要課題は次頁表のとおりとなる。
機能別にみた場合、若者の分類にかかわらず重要度が高いのは『遊・交流』における「文化、スポーツ、レクリエーション施設・活動メニューの整備充実」と「地域の魅力づくりと地域情報の発信」、『職』における「労働環境の改善」、『生活利使』における「買物・交通利便」と「地域情報の提供と情報化社会への対応」である。
一方、若者対象別にみた場合、香住町在住か否かに関わりなく、『進学希望者を除いた若者』にとって重要度が高いのは「労働環境の改善」であり、また、『独身の若者(高校卒業予定者と社会人独身者)』にとっては『遊・交流』全般の重要度が高く、内、『就職者及び就職予定者(社会人独身者と高校卒業予定者の内の就職予定者)』にとっては、世帯分離の可能性から『独身者向け公営住宅の整備』の重要度も高い。その他、『夫婦世帯』では「夫婦世帯向け公営住宅の整備」、主婦のパート勤めが考えられる『夫婦世帯』と『子供のいる世帯』では「臨時労働力の確保を踏まえた労働環境の改善」、『子供のいる世帯』では「教育、医療・福祉」が重要となってくる。
香住町在住か否かの別では、在住者では、『高校卒業予定者の内の就職希望者』に対する「雇用受給情報の収集・提供」と『高校卒業予定者の内の進学希望者』に対する「進学先の確保」が重要である。また、UJIターン希望者では、「雇用情報、住宅情報の収集・提供」(ただし、本町出身のJターン希望者には住宅情報は該当しない)と「ニュービジネスの育成」が重要である。