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序 調査研究の目的と内容

 

1. 目的

本調査研究の対象地である兵庫県香住町は、沖合底引き網漁を中心とし、カニの水揚量で日本有数の漁港を擁する漁業、地元で水揚げされる水産資源を材料とした水産加工の町として栄えてきた。また、風光明媚な海岸美を有する山陰海岸国立公園に位置し、海水浴とカニ料理を目玉とする観光レクリエーションの町でもあり、年間約60万人の観光客を集めている。

しかし、近年、若者が漁業や水産加工業に対して就職先としての魅力をあまり感じなくなりつつあり、高校卒業者の都市部への流出が進むなど若者層を中心とした人口減及び高齢化が進展している。

このような状況の中で、本町では若者の定住への取り組みを町の最優先課題として位置づけ「若者定住対策指針」を平成5年3月に策定しており、今後さらに若者定住に向けた施策の具体化を図ることが求められる。

そこで、本調査研究は、本町において若者定着の施策を検討し、具体的な取り組み方向の提言を試みるものである。

このことにより、様々な形で海に依存して住民生活や地域産業が形成されている沿岸地域小規模町村の今後の施策展開に資することを目的とする。

 

2. 内容と検討の視点

(1) 内容

主たる検討内容は以下の点とする。

? 若者定住の全国的な動向と対応の方向

? 本町の若者定住の現状と課題

? 本町在住の若者及び出身者の定住に関する意識

? 若者定住に向けた施策

なお、本町在住及び出身者の定住に係わる意識を把握するため、各種若者団体へのヒアリングとともに、次のオリジナルアンケート調査を行う。

A:香住高校3年生アンケート

B:地元若手グループアンケート

C:Uターン者アンケート

D:帰省者アンケート

 

 

 

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