2. 山林
本地域の主要なレクリエーション施設、資源の多くは山林系のものであり、各町村にあるキャンプ場やその周辺の山林におけるレクリエーション活動は人気が高い。またそれぞれの町村で森林公園、自然公園などとして保全あるいは活用されている。なかでも御前山は孝謙天皇の伝説に由来する名前をもち、植生の南限北限に位置する自然の宝庫として、那珂川と説んで本地域を代表する資源のひとつである。現在ハイキングコースが整備されており、自然観察会なども行われている。
また小松寺、清音寺、青山神社(常北町)白山神社(桂村)をはじめとして、寺や神社の周辺にはうっそうとした樹林や豊富な植物相、樹齢の高い樹木などが保全され、現在レクリエーション的な活用は少ないが、静けさや落ちつきを感じさせる緑地としてレクリエーション利用の可能性は高い。山林の占める割合が高い御前山村、七会村では、三王山、八瓶山、鶏足山、花香月山など八溝山系末端の山々が連なり、登山や山歩き、キノコや山菜採りなどのレクリエーション利用がされている。
山林系については、一部でのレクリエーション活用が進み一定の入り込み実績を残しているが、今後さらに山林自体をレクリエーションの場として活用できる可能性は高く、様々なレクリエーションタイプと組み合わせながら検討する必要がある。