いる。
また、桂村や七会村では大きな開発の予定はないものの、遊歩道の整備、親水公園、貸し農園などのレクリエーション機能拡充の動きはある。
(ウ) レクリエーション機能に対する地元の認識
4町村ともに、レクリエーションによる地域活性化を地域振興策のひとつに位置づけているが、いわゆる観光業を地域の基幹産業として成立させようというものではなく、自然資源などを活用した日常的な自然野外レクリエーション機能を担う地域として、交流人口の拡大を通じての農林業やそのほかの関連産業の振興、交流による地域の活性化などを指向している。
地域住民においても、様々な職種、立場からレクリエーションによる地域振興への期待は高く、特産品の開発や陶芸家の協力なども行われている。住民側から具体的に示されたアイディアとして、宿泊施設の拡充、交通条件の良さを生かした旅行客の地域内への引き込み、地域をみせるという視点からの植樹や自然の手入れ、美しさの創造という考えがあげられ、レクリエーション機能を担う地域としての意識の底流が感じられた。
また、現在の活動はそれぞれの町村単位で独自に進められており、広域的な取り組みの実績は少ないが、一部事務組合による国民宿舎御前山荘の設置・運営やパンフレットの共同発行、グリーンふるさと振興機構による共同の情報発信やイベントの開催など広域的連携の芽や将来的な推進に向けての可能性を有している。