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ウ 農業資源を活かした事例(グリーンツーリズム)

欧米でのグリーンツーリズム(実際の農家に長期間滞在し農作業、農村での暮らしを体験するもの)とは異なり、わが国におけるいわゆるグリーンツーリズムはこれまでのところ、主に農業体験施設内において行われ、しかも短期の滞在又は日帰りでの農業畜産体験といった例が多い。

内容としては、都市と農村との交流をテーマとし、都市住民を対象に地元住民(農業従事者など)が田植え、稲刈り、畜産作業などを教え、体験させるというものが主流である。都市住民(観光客)が敷地内のコテージなどに宿泊し農畜産作業を体験できる、手軽で廉価な「レジャー施設」として人気を得ている。

地元住民にとってもこういった施設は、雇用の創出、地元産品の販売など経済的効果があり、都市住民とのふれあいにも役立っている。

施設例

●おかやまファーマーズマーケット(岡山県勝田郡勝央町)

●エーデルささゆり(兵庫県多可郡八千代村)

●農林漁業体験実習館「きこり」(福島県相馬郡飯館町)

 

エ 芸術、温泉などの新たな機能導入を中心とした事例

従来型の「見るだけ」の観光施設と異なり、「ふれあい」、「滞在」などをコンセプト(基本的考え方)とした施設が増えてきている。地元及び周辺地域からの入り込みを想定し、手近で安価な「気軽に一日楽しめる施設」として人気を集めている。また、近郊のいくつかの観光施設などと合わせ、宿泊してもらって「まち」の良さを知ってもらおうとする動きも見受けられる。

施設内容としては、地元住民からの要望も多い温泉施設、地元産品(そばなど)の製作体験施設が多いが、芸術活動のための施設(アトリエ、コンサートホール、野外ステージなど)を整備し、地元住民と芸術家との「ふれあい」とともに住民への「芸術のやすらぎ」を提供をねらいとしたものもある。

施設例

●グリーンヒルズ津山(岡山県津山市)

●秋吉台国際芸術村構想(山口県美祢郡秋芳町)

●久木野村温泉センター、そば道場、おふくろ館、アスペクタなど(熊本県阿蘇郡久木野村)

 

 

 

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