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第1章 レクリエーション活用による中山間地域振興の展望

 

本地域は自然資源に恵まれた地域であり、自然資源を活用したレクリエーション機能整備による地域の振興が重要となる。そこでこの章では、全国や首都圏におけるレクリエーションニーズの動向を明らかにするとともに、全国の中山間地域におけるレクリエーション機能整備による地域振興事例をみることにより、レクリエーションを活用した中山間地域の振興および機能整備のあり方を検討することとする。

 

1. レクリエーションニーズの動向

 

(1) 全国的な動向

全国を対象地域として総理府及びそのほかの機関が実施した調査によると、近年のレクリエーションニーズの動向は以下のとおりである。

 

ア 余暇・レジャーに対する意識

■ 余暇生活重視の傾向

今後の生活の力点として、レジャー・余暇生活をあげた人は約37%にのぼり第一位である。年代別にみると、特に20代の男女がレジャー・余暇生活を重視しており、高年齢になるほど食生活重視の傾向がみられる。

<資料:総理府「国民生活調査」(平成8年度)>

 

■ 余暇生活の潜在需要

今後、特にどのような余暇活動が期待されているかを、潜在需要の大きさという視点からみる。(ここでいう潜在需要とは、今後の参加希望率から現在の参加実積率を差し引いて算出している。)

全体として、旅行、アウトドア活動、非日常的空間型スポーツ、鑑賞レジャーなどの潜在需要が大きい。

性別年齢別にみると、若年層では特にオートキャンプなどのアウトドア活動の潜在需要が大きい。高年齢の男性では、釣りの潜在需要も高い。また、

 

 

 

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