日本財団 図書館


て、地域内の既存の産業、地域資源を活用しつつレクリエーション機能を整備することにより地域振興を図っていくことが求められている。

そこで本調査研究は、本地域の振興につなげることを念頭においたうえで、レクリエーション施策への取り組みの基本的方向と方策を検討することを目的として実施するものである。

 

3. レクリエーションの定義と範囲

 

レクリエーションの定義は、一般的には「仕事や勉強などの疲れを、休養や娯楽によって精神的・肉体的に回復すること。また、そのために行う休養や娯楽」(広辞苑第4版)とされている。また、「レジャー(余暇・自由時間)を使って行われる活動全般を指し、?肉体的活動、?知的活動、?審美的活動、?創作的活動、?社交的活動のようにその活動を分類することが行われている」<観光辞典、(社)日本観光協会>といったように近年では広義的に捉えられている。

一方、観光の語源は易経の「国の光を観るは、もって王に賓(ひん)たるに利(よう)し」から来ており、一般的には「他の土地を視察すること。また、その風光などを見物すること」(広辞苑第4版)とされている。また、平成7年6月に観光政策審議会が出した答申「今後の観光政策の基本的な方向について」の中で、観光の定義を「余暇時間の中で、日常生活圏を離れて行う様々な活動であって、ふれあい、学び、遊ぶということを目的とするもの」としているように、観光の定義も近年広義的に捉えられている。

 

本調査研究では、レクリエーションを「余暇時間の中で行う様々な活動のうち休養や娯楽を主目的としたもの」とし、ふれあい、学び、遊びといった諸活動に加え、上で述べたような狭義の観光の概念を含んだ幅広いものとして定義づけることとする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION