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5 調査のまとめと今後の課題

(1) 本年度調査のまとめ

本年度調査では序の概要に示すように、榛名山麓の現状や関連する諸条件の把握を踏まえ、整備課題を明らかにし、広域連携を中心とした活性化の基本方向と具体的な連携プロジェクトの提案を行った。

榛名山麓の環境としての一体性をよりどころに、中山間地域の活性化に向けた広域連携の必要性と有効性を把握することがここでの主要テーマとなっている。

把握結果は、基本的方向として広域連携の重要性を認めつつも、具体的な内容把握の局面では各自治体の抱える問題の相違点も確認され、推進の課題も浮き彫りとなった。

 

(2) 今後の課題

今後残された諸課題は次のように整理することができる。

ア 基礎となる協議会組織の確立

今後の広域連携を担う母体となる協議会組織の設立が何よりも必要な点として、第1に求められる。

この組織の確立に向けては、各自治体の温度差を越えて広域連携に対する共通認識が必要であり、そのための基本的な合意形成が課題となる。

 

イ アクション・プログラム(行動計画)の作成

協議会における研究会の設置の場において、当面短期間に実現すべき第1ステップの目標に向けたアクションプログラムが作成され、その下での広域連携の推進が課題となる。

 

ウ 先導的プロジェクトの着手

榛名山麓サミットなどを先駆けとして、広域連携を牽引する先導的プロジェクトを確定し、順次着手することが次の課題となる。また、そのために県などの支持や地元民間の理解と協力を取り付けることが重要な課題となる。

 

エ 情報発信による連携の拡充

広域連携の成果を広く伝えるとともに、榛名山麓全体のイベントなどの情報発信そのものが重要な共同事業であり、地域での諸事業との相乗効果を図っていくことが重要な課題となる。

 

 

 

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