3 榛名山麓活性化の整備方針
榛名山麓の具体的な活性化を促す上で、その柱となる整備方針を次のように設定する。
(1) 榛名山の特徴を生かした整備
・市街地に取り囲まれた中山間地
・多様な資源を持つ観光・レクリエーション拠点
・ふもとの生活圏を補完する地域単位
・榛名山信仰に象徴される地域のシンボル
(2) ユーザーサイドに立った整備
榛名山麓の多様な地域資源を生かし、その潜在的な可能性を、今後予想される社会ニーズの中で最大限に引き出すため、ユーザーサイドに立った整備を指向し、その中で現在の資源集積を評価し、必要となる整備を推進していく。
(3) 山・村・里を調和させた整備
・山: [現状]山頂部及びその周辺の林地は多くが、水源涵養林として国有林や保安林になっている。また、景観的にも緑の山並みを形成する重要な要素となっている。
[方向]これらの保全を確立するために、既存制度を補完する協定や基金などの導入を検討する。また、県立自然公園の再整備をはじめ、計画的に活動拠点を整備し、林間部の散策道路などの整備をあわせて図っていく。
・村: [現状]市街地から山裾にかけて、分散している農業集落を中心とした村落部は一部、産業団地や住宅団地との混在を受け入れながら、定住の場を形成している。
[方向]今後は、農業の活性化や観光農業への転換を図りながら、新たな田舎暮らし指向者の受け皿として、退職者などの新たな定住の場やグリーンツーリズムの拠点としての可能性を模索し、村なみの整備などにも取り組んでいく必要がある。とくに、整備が進められている広域農道については、地域の新たな骨格として、沿道の施設整備や花などによる演出を連携して促進していく。