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資料10 事例:福祉バス・コミュニティバスの導入

 

A:きめ細かく運行できる町営コミュニティバス「ハーバス」

 

■所在  岐阜県山県郡高富町

 

■概要  町の中心部と郊外とを結ぶ町営コミュニティバス(廃止となった民間バス2路線を再編、29人乗りの小型バス2台で運行。)

 

■運営  赤字の時財政支援が受けられる県単補助制度を活用。運行は民間バス会社に任せ、1997年度の委託費は約3,000万円。

 

■効果  従来の大型路線バスでは運行ができなかった狭い路地や住宅地、公共施設などを住民本位できめ細かく回れる。この結果2路線を合わせた停留所の数は従来の32箇所から50箇所に増加。 1日当たり運行本数も従来の20回(片道)から23回に増えた。

 

■特色  「ハーバス」は、町が「香り」をテーマにまちづくりを進めているため、香草「ハーブ」にちなんで名付けた。バスの外観には町の花「キキョウ」の淡い紫色を採用、車内には芳香装置が取り付けられ、ほのかなハーブの香りを漂わせている。

 

B:利用者限定の福祉バス「う・ら・ら」

 

■所在   福井県今立郡今立町

 

■開始   1992年4月14日

 

■対象   65歳以上の高齢者・身体障害者手帳交付者。その他、けがなどで一時的に運転ができないと認められた人は申請に応じて対象とする。(対象者にはワッペンを配布。毎月末に、翌月65歳になる人へ地区民生委員を通してワッペンを配布)

(1997.04現在 65歳以上の高齢者 3,093人

身体障害者手帳交付者 639人 )

 

■バス   三菱ふそう中型バス(購入費:約2,540万円)

定員:42人乗り(座席27人、立席15人)

形状:不老長寿を願う「うさぎ型」

 

■運行形態 全行程約55kmを2時間30分かけて、老人福祉センターを起点に1日3回運行

 

■運休日 日曜日、お盆時、年末年始、車検日

運行日数(1996実績)291日

 

■利用状況 年間延人数(1996実績) 13,700人(47人/日)

 

■年間経費 887万円(1996実績)

内訳 人件費 605万円

修縦費など維持管理費 282万円

 

■運営主体 今立町社会福祉協議会に委託

運転手2名(社公福祉協議会の嘱託職員)

 

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