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2 出身者アンケート

 

本調査研究で実施した出身者に対するアンケートの結果は、以下のとおりである。

 

(1) 調査の概要

 

調査対象:本調査研究でのケーススタディ対象5町村の出身者で、県内と東京圏(1都3県)在住の者500名(各町村100名)

調査方法:郵送による配布・回収

有効票 :344票(回収率68.8%)

 

(2) 調査結果の概要

<外からみた故郷の評価>

・ 住民の評価と概ね同じであるが、「自然」などに対する評価は住民よりも高い。また、「就業機会の少なさ」や「交通機関の不備」、「自然の厳しさ」などの問題点についても住民よりは指摘が多い。

・今後の活性化方策については、住民アンケートと概ね同じで、「若者の職場」、「U・Iターンの受け入れ」が多いが、「観光」支持の割合が住民よりは強い。

<故郷とのつながりや協力意向、U・Jターンについて>

・ 故郷と日常的な行き来がある人は少ないが、「広報誌の定期購読」は半数以上あり、「なんらかの形でもちたい」という意向はかなりある。

・ 「U・Jターン希望者」は非常に多いとはいえないが、一定の条件が整えば4〜5人に一人は故郷ないしは近くに戻る意向があることは着目すべき点である。

<親の面倒について>

・ 親が既にいない人が多く、いる人でも「健康である」という割合が高いが、将来については「兄弟、親戚頼み」が多い。

<家・土地の管理について>

・ 対象者が少ないが、該当する人では「売る・貸す」あるいはリバースモーゲージ的な対応に関心がある人も比較的多い。

 

 

 

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