(4) 定住を支える生活環境
本市において大学進学時に流出した人口は、その後の戻りも少なく、一旦地域を離れると戻ってこない状況が続いていた。本荘由利地域は、TDK(株)及びその関連会社が多く県内でも恵まれた環境であるにも関わらず、若年層が定着していない。この要因としては、ホワイトカラーの職場など新卒者ニーズにあった職場・企業の不足もあるが、文化的な活動や遊びの場、機会、喫茶、飲食、遊技場など生活環境面での魅力が欠けていることなどが考えられる。
生活環境として重要な文化施設の状況を図表1‐15に示す。また、文化施設を活用する文化活動団体として、茶道、華道、書道など数10種類、約240団体があり、スポーツサークルではソフトボールやバレーボールなど20から30種類、約200団体を数える。
なお図書館について、人口千人あたり蔵書数を図表1-16に示す。本市では、図書館数は1つであるが、人口当たり蔵書数では1773.9冊で全国、秋田県とほぼ同程度の水準にある。