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■事業の内容

(1) IALA理事会への出席
 [1] 第15回IALA理事会は平成8年6月11日から14日までの間、ハンブルグ(ドイツ)で開催され、当協会から嘱託岩崎守が政府委員の補助者として出席し、参加各国理事及び関係者と意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握に努めた。
   なお、理事会では、次の議題について報告、討議が行われた。
  a.IALAの財政について
  b.IALA会員の入退会について
  c.第8回国際VTSシンポジウムについて
  d.IALA技術委員会について
  e.IMO第66回海上安全委員会等の出席報告について
  f.IMO第1回無線通信捜索救助小委員会出席報告について
  g.歴史的灯台の保存に関する討議について
  h.その他
 [2] 第16回IALA理事会は平成8年12月3日から6日までの間、IALA本部(フランス サンジェルマン アン レイ)で開催され、当協会から嘱託片山雅弘が政府委員の補助者として出席し、参加各国理事及び関係者と意見交換を行い、航路標識に関する国際的な動向把握に努めた。
   なお、理事会では、次の議題について報告、討議が行われた。
  a.IALAの財政について
  b.IALA会員の入退会について
  c.IALA出版物について
  d.IALA工業会員について
  e.関連国際会議出席報告について
  f.西部及び中央アフリカの研修センターについて
  g.IALA技術委員について
  h.歴史的灯台及び関連機器の保存について
  i.その他
(2) IALA技術委員会への出席
  IALA技術委員会(電波航法委員会)は、平成8年9月9日から13日までの間IALA本部で開催され、当協会から嘱託山越芳郎が出席し、参加各国の委員及び関係者と技術的な情報交換を行い、電波航法に関する国際的な動向把握に努めた。
  なお、委員会においては、次の議題について報告、討議が行われた。
  a.衛星航法(GNSS and DGNSS)について
  b.全世界的な電波航法システムについて
  c.海上無線航法(ラジオビーコン)周波数帯の今後の利用について
  d.遠隔制御及び監視について
  e.電子海図表示情報システムについて
  f.地域別電波航法計画について
  g.その他
(3) ILA(インターナショナル ロラン アソシエーション)会議への出席
  ILA会議は、平成8年11月4日から7日までの間サンディエゴ(米国カリフォルニア州)で開催され、当協会から嘱託片山雅弘が出席して、ロランCに関する最新の技術情報の収集、意見交換等を行うとともに、米国及び参加各国の動向把握に努めた。
  なお、この会議においては、次の議題について報告、討議が行われた。
  a.電波航法システムに関する米国政府の方針について
  b.電波航法システムに関するヨーロッパ諸国の方針について
  c.極東におけるロランCの運用実態について
  d.ヨーロッパにおけるロランCについて
  e.GPSとロランC/チャイカについて
  f.ロランCの自動ブリンクシステムについて
  g.その他
(4) VTS(ヴェッセル トラフィック サービス)シンポジウムへの出席
  第8回国際VTSシンポジウムは、平成8年4月15日から19日までの間ロッテルダム(オランダ)で開催され、当協会から嘱託山越芳郎がわが国代表として出席し、参加各国の関係者と情報・意見交換を行い、VTSに関する国際的動向の把握に努めた。
  なお、このシンポジウムにおいては、次の議題等について報告、討議が行われた。
  a.VTSの国際的な発展について
  b.VTSトランスポンダの現状と開発について
  c.VTS局と船舶間のデータ伝達について
  d.VTS標準通信用語(IMO案)に関する検討について
  e.その他
■事業の成果

(1) IALA理事会への出席
  IALA理事会に当協会嘱託が政府要員の補助者として出席し、参加各国の航路標識関係者と積極的に情報、意見交換を行い、国際的な現状、動向等を把握できたことは、当協会が航路標識分野で国際協力事業推進しつつあるうえからも極めて有意義であると思料される。
(2) IALA技術委員会への出席
  IALA理事会の決定に基づき、技術的な問題について検討を行う各種委員会のうち、電波渡航委員会に当協会嘱託がわが国の代表として出席し、参加各国の専門家と技術的な討議を行うとともに、最新の情報や国際的な動向を把握できたことは、当協会が国際協力事業推進をしつつある現状から極めて有意義であり、さらに大きく寄与することができるものと思料される。

(3) ILA(インターナショナル ロラン アソシエーション)会議への出席
  ILA会議に当協会嘱託が出席し、参加各国の専門家とロランに関する技術的な討議を行うとともに、情報の収集、意見交換等を行い、国際的な現状と動向を把握でき有意義であった。
  特に前年からわが国は、中国、韓国とロランCチェーンを組み、沿岸海域の渡航援助業務を実施しており、また、ロシアともロランC/チャイカ チェーン構想を進めている現状から、今後ますます国際協力業務へ寄与することが期待されている。

(4) VTS(ヴェッセル トラフィック サービス)シンポジウムへの出席
  VTSシンポジウムに当協会嘱託が出席し、参加各国の専門家とVTSに関する技術的な討議を行うとともに、情報収集、意見交換等を行い、国際的な現状と動向把握ができ、当協会が航路標識分野で国際協力事業を推進していくうえで、極めて有意義であったと思料される。





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