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「生命エネルギーの工学的応用に係る調査研究」の報告書

 事業名 生命エネルギーの工学的応用に係る調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


■事業の内容

(1) 21世紀のエネルギー問題
  現在のエネルギー問題について内外の状況を把握し、その問題意識、及び21世紀に向けての課題点等について取りまとめた。
(2) マイクロイノベーションによる技術革新
  マイクロイノベーションによる技術革新の在り方と方向性について検討した。
(3) 進化に見る生命のエネルギー戦略
  生命のエネルギーシステムについて文献検索し、内外の文献を収集した。また、「分子機械」、「光合成」、「バイオミメティックス」、「アナロジー思考」、「パターンダイナミクス」、「エネルギー開発」に関して専門家による講演会を開催した。
  これらの情報に基づいて、べん毛モーターをはじめとする主要な構成要素について情報を整理し、「エネルギー利用」、「エネルギー蓄積」、「エネルギー変換」、「システム化技術」の各分野ごとのエネルギー戦略について解析シートに取りまとめた。
(4) 新エネルギーコンセプト(L(Life)−エナジェティクス)
  21世紀のエネルギー問題に対処するために、生命のエネルギー原理に学んだエネルギー革新の方向性について調査を行った。エネルギー技術の立場から生命のエネルギー利用を見直し、人類のエネルギー変換技術に役立つような新エネルギーコンセプト「L(Life)−エナジェティクス」と呼び、その応用について考察した。
(5) 委員会等の開催
 [1] 委員会(3回開催)
   開催日および主な審議事項
   〇第1回 平成8年5月31日(金)
    ・平成8年度事業計画
    ・平成8年度事業実施計画(案)
   〇第2回 平成8年10月18日(金)
    ・委員話題提供
    ・実施経過報告
    ・今後の進め方
   〇第3回 平成9年3月11日(火)
    ・「生命エネルギーの工学的応用に係る調査研究」報告書(案)

 [2] 特別検討会(3回開催)
   開催日及び主な審議事項
   〇第1回 平成8年7月26日(金)
    ・委員話題提供
    ・調査進捗報告
    ・今後の進め方
   〇第2回 平成8年12月13日(金)
    ・調査進捗報告
   〇第3回 平成9年2月14日(火)
    ・委員話題提供 
    ・調査進捗報告
    ・今後の進め方
■事業の成果

21世紀のエネルギー問題に対処するために、生命のエネルギー原理に学んだエネルギー革新の方向性について調査を行った。エネルギーの立場から生命のエネルギー利用を見直し、人類のエネルギー変換技術に役立つような新エネルギーコンセプトを「L(Life)−エナジェティクス」と呼び、その応用について考察した。
 その結果、L−エナジェティクスは、下記の新しいエネルギー体系を導出した。
(1) エネルギー利用
  生命は、太陽エネルギーを源として、生きるために必要な全ての営みを賄っている。太陽の光を効率的に吸収している象徴的な事実として、植物の葉が緑色であることがあげられる。そこには、光を集めるアンテナがあり、集めた光を伝達機構によって、高効率のエネルギー補修が行われていることがわかった。これによって光は、最終的に水を分解して水素イオン(プロトン)と有機物を合成する。人類が電気(エレクトロン)を主として利用するのに比べて全く異なったメカニズムを実現されていることを明らかにした。
(2) エネルギー蓄積
  生命の組織の多くは膜構造をとっている。この膜により、化学物質や電荷を化学エネルギーとして蓄えている。
  光のエネルギーで生産された水素イオンは、細胞の内部に高い密度で保持されており、これが徐々に低い濃度の側にもれ出る時に発生する力を使って、様々な仕事を営むことが分かった。このような膜によるエネルギー変換技術は、未だ人類のテクノロジーとしては実現されていない。濃度差は、自然に高い側から低い側にならされるという自然の営みを用いた、超省エネルギー技術であることを明らかにした。
(3) エネルギー変換
  水素イオンの濃度差が様々な仕事をすることから、人類の電気エネルギーに対して、プロトンエネルギーという生命のエネルギー原理が存在することが分かった。プロトンエネルギーは、電気エネルギーと全く同じように、力、発光、熱、電気と交換され、将来第2のエネルギーとして有望であることを明らかにした。

(4) システム化技術
  生命は、自分自身を再生する自己複製能力がある。遺伝子に蓄えられた情報をもとにエネルギーを変換し利用している。このような情報とエネルギーの結びつきを確実にするために、驚くべきシステム化技術が実現されていることが分かった。部品を自動車に組み立てる技術、環境にあるノイズの多い情報から有用な情報のみを抽出技術、使い終わった物質を分解してリサイクルする技術、環境に適応する技術などがその代表である。これらを活用すれば、人類の産業技術は一新できる可能性があることが明らかになった。

 人類のエネルギー変換に役立つ上述の新エネルギー体系は、これまでまとまった姿で考察されたことがなく、新規性の高い考え方であることから、L−エナジェティクスは、人類の物質及びエネルギー消費と環境との調和を重視し、生命が地球環境と共生しつつ進化してきたように、産業社会が持続的に発展するためのエネルギーシステムを構築するテクノロジーであると位置付けることができる。





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更新日: 2019年9月21日

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