■事業の内容
字幕機とイヤホンガイドを併用して、従来観劇を諦めていたり関心の薄かった視聴覚障害のある人達に健常者と同様に演劇を鑑賞できる機会を提供する。 (1) 上演作品 チャールズ・ディケンズ「クリスマス・キャロル」 (2) 出演劇団 劇団 昴 (3) 公演場所と日程 新潟県長岡市 長岡市立劇場 平成8年12月5〜6日 新潟県小出市 小出文化会館大ホール 平成8年12月8日 群馬県前橋市 前橋市文化会館小ホール 平成8年12月9〜14日 東京都文京区 三百人劇場 平成8年12月18〜25日 (4) 上演回数 18回 (5) 観客動員 視覚障害者/ 聴覚障害者/ 健常者 長岡公演/ 8 /6 /1,650 小出公演 /4 /4/ 850 前橋公演/ 22/ 14 /3,480 東京・三百人劇場公演/ 55/ 104/ 2,094 計 /89/ 128/ 8,074 合 計 8,291
■事業の成果
本事業は、前回より導入した音声ガイドによる視覚障害者への呼びかけは予想以上の反響を呼び、アンケートの内容から察しても今後この運動を展開してゆくだけの意味があると確信出来るものがあった。 この催しの周知の方法も、放送、出版にわたり数多くのインフォメーション網を擁していることが徐々に判明し、今回はきめ細かいお知らせが出来た。 また、同じ生涯を持っている人でも、先天性か後天性かによって解説の中身も微妙に差を加えなければならぬ技術的な発見もあった。 視聴覚双方にわたるこの種のバリア・フリー運動(障害者を差別しないよう働きかける運動)は日本では他に例がなく、ハンディキャップのある人達の間に静かに浸透しはじめ、効果が期待されてきていると思われる。
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