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■事業の内容

(1) マリンサイエンス・スクールの開催
  開催準備 − 本年度は、北海道地区の高校教諭と高校生を対象に実施するため、当センターの担当部署である企画部研修室の竹内久美室長と大嶋真司指導員が所轄の教育委員会を訪問し、本企画の概要説明を行い、実施に関しての承諾を得た。
 [1] 高校生のためのマリンサイエンス・スクール
  a.募 集   募集要項を作成し、道内の全高校(338校)の学校長及び理科主任宛に上記の募集要項を送付した。
  b.参加者決定 上記の募集に対して48名からの応募があり、日本財団との調整により、参加人数を20名から25名に増やして実施することに決定。
  c.資料作成  参加にあたっての詳細説明などを記した「参加者のしおり」及び当スクール期間中に使用する「テキスト」を作成し、事前に参加者全員に送付した。
  d.開 催   3月25日〜3月28日に開催。25名の高校生(男子8名、女子17名)に対して、当センター研究者による講義や実習等を実施した。
  e.結果集約  参加者に依頼したアンケートにより、結果を集約した。
 [2] 高校教諭のためのマリンサイエンス・スクール
  a.募 集   募集要項を作成し、道内の全高校(338校)の学校長及び理科主任宛に上記の募集要項を送付した。
  b.参加者決定 上記の募集に対して24名からの応募があり、日本財団との調整により、参加人数を20名から24名に増やして実施することにしたが、後日1名が都合によりキャンセルしたため、23名で実施した。
  c.資料作成  参加にあたっての詳細説明などを記した「参加者のしおり」及び当スクール期間中に使用する「テキスト」を作成し、事前に参加者全員に送付した。
  d.開 催   開催前日(8月5日)夕刻より参加者を受入れ、8月6日〜8月8日に開催。23名の教諭(担当教科、理科19名、水産2名、その他2名)に対して、当センター研究者による講義や実習等を実施した。
  e.結果集約  参加者に依頼したアンケートにより、結果を集約した。
(2) 研修教材の作成
 [1] 高校生向け教材ビデオの製作
  a.製作準備  今回は、始めての高校生向けのビデオ作成であるために、概論的に海洋学を紹介するためのビデオを製作することにした。これに基づき、製作会社とビデオ内容を検討し、アニメーションと既存の資料映像を主体とした上映時間約20分のビデオを製作することとなった。
  b.製 作   上記趣旨にのっとり、教材ビデオ(タイトル名:海を探る、上映時間:約18分)を製作した。内容は、海洋科学技術センター所有の資料映像を元に、外部の既存映像及びイラスト等を用いて、海洋学を広く紹介するものである。
  c.配 布   本教材を「マリンサイエンス・スクール」並びに科学技術庁主体で行われた「サイエンス・キャンプ」など、当センターにて開催したマリンサイエンス・スクール参加者、関係者等に配布した。
■事業の成果

(1) マリンサイエンス・スクールの開催
 [1] 高校生のためのマリンサイエンス・スクール
   北海道の25名の高校生に対してマリンサイエンス・スクールを実施することにより、科学技術への興味、関心を高めることや研究者の実像を伝えることができた。また、参加者に実施したアンケート調査の結果からも彼らの感動がうかがえ、非常に貴重な体験ができたこと、そして、何よりも科学や海に興味のある新しい仲間と知り合えたという感動が多く聞かれた。

 [2] 高校教諭のためのマリンサイエンス・スクール
   北海道の23名の高校教諭に対してマリンサイエンス・スクールを実施することにより、海洋科学技術を啓蒙することができ、さらに本スクール終了後も参加記録ビデオ、資料等を送付することにより教育現場への教材の提供を行うことができた。また、参加者に実施したアンケート調査の結果からも、参加者全員より有意義であったとの回答が得られ、彼らの期待どおり、もしくはそれ以上の内容であったという意見も得られた。

(2) 研修教材の作成
 [1] 高校生向け教材のビデオの製作
   製作された教材を3月に実施したマリンサイエンス・スクールで上映するとともに、8月のマリンサイエンス・スクール参加者等に配布することにより、海洋科学技術の普及に努めた。教材としての評価については、配布先への聴き取り調査等を行い、今後の資料とする予定である。





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