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EARDISLEY

VILLAGE

HOLIDAY

アーディズリー ビレッジ ホリディ

 

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●視察地:EARDISLEY VILLAGE

●応対者:コーディネイター Mr David Gorvett

 

“アーディズリー・ビレッジ・ホリディ”は、元高校の校長先生が、第二の人生を過ごすために移住した村で始めた村おこしの取組みである。

その内容は、地域の生活文化、歴史的遺産、田園風景、地場産業、そして、村人の温かいもてなしの心を、“アーディズリー村での農村ホリディ”というパッケージ型の旅行商品としてまとめ、都会や海外からの旅行者に向けて販売するというものである。

 

所在地

●アーディズリー村〔Eardisley〕は、イングランドとウェールズの境界部にある人口約300名の農村である。

●アーディズリー村は、最寄り駅のヘレフォード〔Hereford〕から車で約40分のところにある。

 

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目標

●明文化された目標はないが、過疎化、高齢化が進行する村において、地域の資源や人材を活かした観光事業の展開を目指している。ただしこの事業は、利潤の追究よりも地域の活性化を第一の目的としている。

 

方針

●事業を推進する際は、地元の承認を得て、地域住民の参加を促しながら行う。

 

設立年度

1984年

 

設立の経緯

●教員を退職したディビッド・ガルベット氏〔Mr David Gorvett〕は、第二の人生を田舎で過ごすためにアーディズリー村に夫婦で移住した。ガルベット氏は、村で生活をする中で、この地域には観光地としての潜在的な可能性があると感じるようになった。また、ちょうどその頃、地域経済の活性化を研究していたグループと知り合ったこともきっかけとなり、「アーディズリー村での農村ホリディ」という事業のアイデアが生まれた。

●当初、地域住民の抱いていた“観光振興”のイメージは、酒に酔った都会の人間が観光バスでぞろぞろと訪れ、村が非常に喧しくなるというようなものであった。そこで、ガルベット氏はまず、地域住民に、この事業の趣旨を丁寧に説明してまわり、住民の環境事業に対する不信感を取り除くことから始めた。

●また、村内の中心的な活動組織である婦人会に出向き、この企画に興味がある人や参加する意志がある人を募った。そして、賛同者とともに生活協同組合型式の組織を設立し、具体的な事業内容についての話合いを行った。

 

 

 

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