センター・フォー・オルタナティブ・テクノロジー(以下、C.A.T.)は、生態的に健全なテクノロジーや新しい生活スタイルの創出に挑戦している。
C.A.T.では、自然エネルギー、緑化、有機農業、建築、リサイクルなどといった幅広いテーマについて、代替テクノロジーの開発を行っている。職員の一部は施設内に居住し、代替テクノロジーを活用した新しい生活スタイルを実践している。
また、C.A.T.は施設を一般に公開しており、子どもや大人が五感で感じ、身体で体験しながら環境づくりを学べる“エコロジーのテーマパーク”となっている。
所在地
●C.A.T.は、ロンドンから鉄道で6時間余りの中部ウェールズにあるマキンレス〔Machynlleth〕郊外にある。町の中心部からC.A.T.までは、車で約10〜15分である。
目標
●C.A.T.は、地球規模での持続性や総合性をもった生態系にやさしい“代替テクノロジーの開発・普及”と“新しい生活スタイルヘの変革”を行うことを目標としている。
方針
●C.A.T.では、目標を達成するためには、まず個人の意識改革を行うことが必要だという考え方をもっている。したがって、活動方針としては、個人が自己改革を欲したり具体的な行動に移せるようになるための支援活動を中心とした、以下の3点を設定している。
1]示唆する:具体的な事例を示すことにより、生活スタイルを変えようという意識を浸透させること
2]情報提供する:最も適切な情報を提供することにより、生活スタイルを変えようという意識を与えること
3]実践する:効果的かつ継続的な支援を提供することにより、生活スタイルを変えようという意識を実践に移させること
●このような方針に基づき、C.A.T.では代替テクノロジーの開発とそれを活用した生活の実践、そして、これらの技術や思想を一般に普及するための施設公開を行っている。
●また、技術開発や運営内容を決める際には、1]それは目標や方針に基づいているものかどうか、2]それを世界中の人が行ったとしても地球全体の生態系が持続できる方法であるかどうか、といった点について検討するようにしている。
●そのほか施設整備に関しては、生活に関わる様々なテーマを、整合性をもった形で展示することを重視している。