第4章情報提供手法の基本的な考え方
この章では、第3章の分析結果を踏まえて、情報提供手法の基本的な考え方について述べる。
なおターミナル駅でニーズとしてある情報内容には、移動系、手続系、列車系、異常時系の別があるが、ここでは移動系を中心に考察する。
1. 前提となる事項の考え方
1)利用者に情報を提供する手法には、人的手法、ツール手法、設備手法の3つが考えられる。
2)この研究では、種に設備手法を検討の対象にしている。
1-2 利用者の捉え方
1)利用者には機能的、あるいは能力的な障害に起因して、情報を受容するうえで様々なハンディキャップを抱えた人々がいる。
2)情報受容と関わりの深い感覚器官は、主に視覚と聴覚である。
3)分析に際してそれぞれの障害特性を詳細に把握したうえで、計画にあたっては、障害者を含めた利用者一般をできるだけ広く捉えることで、より多くの人々が共通の設備を利用できるように図る視点が重要である。
4)このような捉え方によって、個別な対応を軽減でき、かつ多くの人々に利便性を提供することができる。
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