2. 設備的な対応の現状
2-1 情報内容の概要 1.情報提供の概況 1)本研究では、平成7年度に横浜ターミナル駅、池袋ターミナル駅、難波ターミナル駅、関西空港ターミナル駅の4例を採りあげ、ターミナル駅における情報提供の現状調査を行っている。 2)その詳細は、平成7年度報告書に述べている。 3)わが国のターミナル駅では、結節している鉄道会社毎に管理エリアが定められ、エリア毎に鉄道会社独自の方法で情報提供を行っているのが一般的である。 従ってターミナル駅全域をひとつの体系的なシステムとして捉えた情報提供手法はみられない。 4)どの管理エリアにおいても、情報提供の様式は、ビジュアル/サインによる視覚案内が主体である。 5)ビジュアル/サインの表示内容と表示方法は、管理エリア毎に異なっている。 2.提供している情報内容 1)一般的なターミナル駅で提供している情報内容は、次のように分類できる。 a.利用者の移動を支援するための情報内容(移動系) b.利用者の乗降手続を知らせるための情報内容(手続系) c.列車の乗車ホームや種別等を知らせるための情報内容(列車系) d.異常が起きた時その内容や対応を知らせるための情報内容(異常時系) 2)ターミナル駅では、施設の複合化が進み大規模化していることから、利用者の移動を支援するための「移動系の情報内容」が増えている。 3)「手続系」「列車系」は、前項で考察した「操作」「乗車」行為を含む目的的な概念である。 2-2 設備的な対応の現況 1.案内様式の種類 1)現在多くのターミナル駅で用いられている案内様式は、下図のとおりである。 2)情報内容からみると、次のような対応が一般的である。 a.移動系の情報内容→ビシュアル・サイン=コンコース・ホーム b.手続系の情報内容→ビシュアル・サイン=改札口付近
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