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第3章 利用者の情報ニーズ分析
第1節 利用者一般の情報ニーズ分析
この節では、第1章で抽出した利用者一般の情報ニーズの基準を明らかにし、第2章で整理した情報伝達の基礎的条件を踏まえながら、現在行われている設備的な対応の問題点を分析し、今後の対応の方向性について考察する。なお調査対象駅は横浜ターミナル駅とする。 1. 分析の基準
1-1 人間行動の成立要因 1.人間と環境の接し方 1)図1に示すとおり、人間は感覚系機能と運動系機能によって、外的環境と直接的な接点を持っている。 2)視覚や聴覚等の感覚器官から得た情報は、感覚神経を経て中枢神経の大脳皮質(感覚野)に投射され、同じ大脳皮質(連合野)で記憶との照合や認知、判断等が行われる。 行動を起こす際は、大脳皮質(連合野)の信号を源とする大脳皮質(運動野)からの指令が運動神経を経て身体の運動器官に伝わり、合目的な行動が行われる。 同時に得た情報は、大脳皮質や旧皮質・古皮質から成る大脳辺縁葉で美しさや秩序感を感じたり、快・不決、怒りなど内的感覚を呼び起こし、自律神経を経て呼吸器や循環器等を調節する。 3)このように人間は、感覚系から得られる情報を、脳の中で統合的に作用させ、運動系を動かして環境と接している。 ![103-1.gif](../images/103-1.gif
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