
2)バス停上屋に係る開発・整備方策 (1)上屋整備レベルIIIの開発・整備方策 ?@ 開発・整備コンセプト 上屋整備レベルIIIで想定するバス停標識の開発・整備コンセプトは、次のとおりである。 バス停上屋に求められる「快適性および容易性」の向上はもとより、標識のみでは十分に充足できない「明瞭性」向上に係る方策を上屋側で補完するなど“やさしさ”の質的向上を図るとともに、利用者利便の向上に資する設備等を兼備することにより高質化された上屋の開発・整備をめざす。 ?A 開発・整備方策 上屋の開発・整備に係る主な方策について整理すると、以下のとおりまとめられる。 ◆《快適性および容易性》の向上に係る方策 <上屋の形状> ●バス利用者が風雨に曝されることなくバス待ちができる空間を確保するため、3方に風防を有する上屋の導入 ※従来の“四阿”形状の上屋では風雨を十分に遮ることが可能とは必ずしもいえない状態も窺えることから、支柱間等に風防を設置し、風雨への対応強化を図る。 <夜間等の安全性の確保> ●照明の設置 ●車道からの視界(見通し)の確保 等 ◆利用者利便向上方策《快適性および容易性》 <利便設備の導入> ●乗車券類自動販売機の設置 ●バス停の美化に資するゴミ箱・灰皿の設置 ※ゴミの回収等施設メンテナンスの体制・仕組みの構築が不可欠となるが、連携・複合化する施設側に設置されている場合には、その活用も考慮する。 ●着席によるバス待ちや荷物を置くことが可能なベンチの設置 ※歩行者通行空間の確保が必要条件 ●バス総合案内板の設置 等 ※バス停の立地条件(交通結節地や乗換地等)や車道からの視認性等への配慮が必要。 <情報表示設備の導入> ● バス待ち時の快適性向上(イライラ感の解消)に資するバス接近案内表示の設置 等 上記の利用者利便の向上に資する方策の中で設置形態やメンテナンスに係る体制・仕組み等については、導入・設置条件等を勘案しつつ推進することが肝要となる。
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