
(2)標識整備レベルIVの開発・整備方策 ?@ 開発・整備コンセプト 標識整備レベルIVで想定するバス停標識の開発・整備コンセプトは、次のとおりである。 快適かつ利便性の高いバス停空間を創造するため、非道路空間の利活用(コンビニエンス・ストア等の商業施設や公共公益施設等との連携・複合化)の推進により、バス停の利便性・快適性の向上や高付加価値化を図るとともに、需要喚起策としても期待できる新たな試金石としてのバス停の開発・整備をめざす。 ?A 開発・整備方策 整備レベルIVで想定するバス停は、道路構造等の物理的制約等により上屋等の設置が不可能な場合、これに代替するバス停空間を創出し、バス停利用時(とくにバス待ち時)の快適性を確保するため、バス停と商業施設や公共公益施設との連携・複合化を推進し、整備レベルIIIにおける利用者への“やさしさ(明瞭性)”に加え、快適性および容易性という視点についても充足可能なバス停の開発・整備を展開する。 当バス停の開発・整備に係る主たる方策として、バス停標識については前掲の標識整備レベルIIIと同等の“やさしさ(明瞭性)”を確保するものとし、加えて商業施設や公共公益施設等との連携・複合化による“やさしさ(快適性および容易性)”の拡充を図るものとする。 また、モデルプランのイメージとしては、施設の集積状況や立地状況等を勘案し、商業施設の中で地域への浸透が高いと想定されるコンビニエンス・ストアとの連携・複合化を採り上げる。 -参考データ- 社団法人東京バス協会が実施した都内バス路線におけるCVS(コンビニエンス・ストアの位置とバス停との関係についての調査結果をみると、調査対象路線総延長210.3?q、バス停数が592箇所に対してバス停に隣接するCVS立地件数が98軒、バス停数が592箇所であることから、CVSは466mに一軒立地し、またCVSとバス停の隣接率は15.2%となる。 その方策について主なものを整理すると、以下のとおりまとめられる。 ◆《見やすさ・わかりやすさ》の向上に係る方策《標識整備レベルIII:再掲》 <標識の形状> ●定点視野で多くの情報を入手できるよう配慮した「幅広型」標識等の導入 ※従来の2面式標識では表示スペースが小さく、4面式標識では表示可能な情報量は増加するが1面あたりの情報量は少なく、他の面の情報を見るため利用者が移動しなければならない。 <表示のデザイン的配慮> ●離れたところからでもバス停の存在が認知できるようなデザイン(サイン)の導入 ●バス停名、路線・系統名、行き先等の最低限必要な基本情報表示には、文字の拡大やカラー化等の推進 ●路線別色分等による路線図の明瞭性向上や所要時間の併記による利用者利便の向上 等
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