
IV.人にやさしいバス停開発・整備モデルプラン
1.モデルバス停の開発骨子
開発方針(基本方針)およびこれを先導するための“人にやさしい”バス停開発の整備レベルの設定を踏まえ、ここではモデルプランとして検討・展開させる人にやさしいバス停の開発骨子について、その方向性(大枠)を設定する。 1)開発・整備モデルプランの対象とするバス停の選定 (1)バス停開発・整備に係る要件 前掲した2種類のバス停の差は「上屋類」が併設されているか否かであり、その際の主たる要件は、 ●バス停に係る道路構造 ●バス停整備に係る設備投資 の2点があげられる。この2点は“人にやさしいバス停”の開発はもとより、従来のバス停設置に際しても密接に関係してきた事項でもある。 ?@ バス停に係る道路構造 バス停の開発・整備に係る主たる要件は、バス停の立地により、 ○道路交通の円滑性 ○歩行者等の通行安全性 等を阻害しないことがあげられる。また、バス停を設置しようとする場合、事業者と道路管理者等関係機関間でこの点を重視しつつ協議し、当該箇所に係る道路構造や交通現況等に鑑み、設置位置や標識形状等を決定している。 とくに道路構造は、バス停設置の是非を握る物理的条件といえ、当該道路の構造に適したバス停を整備することで上記要件を充足するものでもある。さらにこの道路構造は、バス停設置に際して「バス停標識のみ」のバス停と「バス停標識+上屋類」のバス停の何れを設置するかの判定要素としての重要な役割も内包しているといえる。 両者の差となる「上屋類」に関して、とくに道路上に設置する上屋については、道路構造令の中で設置場所や上屋の規模等が示されている。これによると設置場所は、「幅員が原則として3m以上の歩道部分」、「法敷」および「その他の道路管理上支障のない場所」とされている。 ?A バス停開発・整備に係る投資 バス停整備に係る設備投資については、公的補助等の活用を含め事業者の考え方・方針に因るところが大きい、また設備投資を行う場合、ある程度投資効果が期待されなければ実践できないのも実状といえる。
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