
(1)“やさしさ”とバス停施設および施設整備との関連 バス停に求められる“やさしさ”については、基本理念でも言及したとおり、高齢者・障害者の視点はもとより、同時に全ての人に共通して配慮するという両方の視点から《明瞭性》、《快適性》、《容易性》の3点に着目すると、 《明瞭性》:バスの利用に係る諸情報の認知向上に資する裏素 《快適性》および《容易性》:利用者の行動特性への配慮・対応に資する要素 として捉えることができる。 
一方、こうした“やさしさ”をバス停施設との対応でみると、基本施設であるバス停標識に対応する主たる“やさしさ”としては《明瞭性》が、バス停上屋類については《快適性および容易性》がそれぞれあげられる。さらにこれらに付帯される利便施設類については《明瞭性》、《快適性および容易性》の両者との関連が強まるものと想定される。 そこで、バス停整備レベルの設定にあたっては、施設と“やさしさ”の対応・関連を“やさしさ”付与の優先性として捉え検討する。 
また、“やさしさ”の付与について、施設整備との関連でみると、 ?@既存施設の現状もしくは既存施設の小規模な改良による対応 ?A既存施設の大規模な改良もしくは更新による対応 ?B新たな施設の開発・整備による対応 ?C新たな設置スペースの確保や他の施設との連携・複合による対応 というような段階的な対応も重要となる。
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