
(3)大阪市における事例(バスの円滑な走行環境の確保に係る改善事例)
?@ 施策の経緯
大阪市では、近年の交通渋滞や違法駐車の増大により、バスの基幹性や利便性の低下が大きな問題となっていたことから、バスのサービス水準を抜本的に改善するため、バス専用レーンや優先信号等の優先施策、冷暖房車両、バスロケーションシステムおよびバス運行管理システムに加え、シェルター(屋根・風防付上屋)の設置等の施策を一体化した都市新バスシステムを導入した。
?A バス停の現況およびこれに係る改善方策
こうした都市新バスシステムの中で、バス停に係る改善方策としては、前述したシェルターの設置があげられるが、道路構造面に係る方策としては、テラス型バス停の設置があげられる。このテラス型バス停は、交通渋滞や違法駐車の増大によるバスの停車・発車の円滑性や安全性の向上を目的に導入されたものであり、従来のバス停を、車道中央部まで張り出させて設置したものである。
これにより、バス停へのバスのすり寄りを容易にさせることを可能とした。
その際には、従来車線を、走行車線3車線と停車帯に整理し、停車帯に隣接する車線をバス専用車線にするなどの車線の見直しを行っている。

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