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【5月11・12日/ウィーン】

 

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前々からコンサートやオペラを見たかったので、予定を一杯に詰め込んで到着。ウィーンに留学中の知人にツアコンになって貰って3日間、時間をフルに使って案内してもらいました。

 

11日
少し街を歩いてからムジークフェラインへ。アメリカのメトロポリタン歌劇場のオケを聴きました。ウィ一ンには立ち見席というやすい席(二の日は\800程度)があって、この日はここで聴くことに。一番後ろのちょっとしたスペースに大勢方って聴くのに驚き。さすがに2時間半はこたえましたが、この値段なら毎日来れる!!うらやましい!

 

12日
朝からゲネプロ、本番。みんなさすがに疲れもあってか、GP前は大丈夫?という顔つきの人が大勢いたのに、9時GP(ショスタコーヴィチの5番)が始まるとものすごい気迫で,客席にいても緊張感が伝わってきていました。この日の私の出番は吉松さんの曲(1曲目)だけだったのて、本番もショスタコーヴィチは客席で聴くことにしたのですが、GPの時の緊張感に安定感がプラスされて聴き応えのある演奏だったと思います。客席は割とシビアな雰囲気のように思えて(思いこみ?)手強そうに感じたのですが、反応は上々で、心のこもった拍手が送られていました。私個人としては、出番が少しだったのが心残り、かな?この日の夜はシュターツオーパーでヴェルディの「オテロ」を見ました。言葉はわからないのに泣けるくらい感動していたら、オケのトランペットが尊敬するウィーン・フィルのガンシュさんだとわかってまたまた感激。昨夕もそうだったけれど、日本フィルのメンバーをけっこう見かけました、みんな、考えることは同じだなあ。

 

13日
少し早起きしてウィーン音大へ。知人のはからいブラス通訳で、元ウィーン・フィルのホラー先生のレッスンを受ける。とんでもなく緊張したけれど、たくさんの新しい発見や反省があったなあ…もう何回か受けられたらなあ…もう少しトイツ語が理解山来ればなあ…と思いながら、ブラハヘのバスで眠りについたのでした。
初めて来たウィーンじゃ。古いものを本当に大切にしていて、新しいものとうまくバランスをとりながら生きている街で、そういう意味では、学生時代を過ごした京都と少し共通点があるように思えて、なんだか嬉しかったです。現在東京で暮らしているせいか、はじめ少々現実離れしているように見えたのですが、逆に長い歴史の上に今があることを示しているようで、なんだかとても安心できるすてきな街でした。また来たいなぁ。今度は仕事抜きで。
(中務朋子 トランペット)

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