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平常時の活動編

普段から防災について話し合う場を作り、軌道に乗ってきたら、実際に身体を使って訓練しましょう。消火訓練や避難訓練のほかに、自分のまちの防災施設や避難場所を探して歩くオリエンテーリング、防災グッズを使った運動会等、子供から大人まで気軽に参加できる活動を通じて日頃から災害時の対応を考える機会を多く持ちたいものです。日頃の心がけと訓練がいざというときに役に立ちます。

リーダーを探そう

コミュニティ防災活動では、信頼できる優秀なリーダーの存在が重要な鍵を握ります。混乱時に的確な判断を冷静に下せることこそリーダーに求められる資質です。
また、リーダーは、災害問題に興味があり、防災対策の経験が豊かで行動力があり、多数意見をとりまとめることができる人が望まれます。リーダーに適した人材を発掘するには、日頃の地域のまとめ役や団体の責任者で、人望も厚く知識・経験の豊富な人たちから探すことが大切です。

リーダーを育てよう

リーダーにはブレーンが必要です。せっかく選んだリーダーも一人では何もできません。組織を形だけのものに終わらせないためにも、地域の危険性や防災に精通している人、消防団活動経験者や看護婦OB、災害時に役立つアマチュア無線等の趣味を持っている人等をサブリーダーや防災アシスタントとして固定メンバーに選定し、リーダーの負担を軽くすることがポイントです。何より大切なことは、地域住民がリーダーに一致協力し、盛り立てる雰囲気をグループの中に作り上げることです。みんなが優秀なリーダーを育てるのです。

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●組織の活動●
情報班
情報の収集、伝達、広報活動を行い、行政機関と住民のパイプ役を務める
消火班
出火防止、消火器・可搬式動力ポンプ等の消火技術を習得し、住民への指導も行う
救出救護班
負傷者の救出救護活動を行うための資機材の技術習得や応急手当等の訓練等を行う
避難誘導班
住民の避難誘導活動を迅速・安全に行うために、避難経路・避難場所の確認等を行う
給食・給水班
食料物資の備蓄・管理、食料の配分、炊き出し等の給食、給水活動の訓練等を行う

 

 

 

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