
火災予防作文
火事のこわさと消防士の仕事
新潟県・上越市立国府小学校4年
大平秀樹
お母さんは、子どものころ、何回か火事を見だそうです。その中でも、体の不自由なおじいさんが、にげおくれて亡くなってしまった火事の話をしてくれました。その時は冬だったので、消防自動車が間に合わず、近所の人たちがバケツに水をくんで、一生けん命火を消そうとしたそうです。しかしそれでも火は消えず消防自動車が来た時は、ついに手おくれだったそうです。お母さんは、今でも真っ赤にもえ上がったほのおをわすれることができないと言っていました。ぼくは、今まで1回も火事を見たことがありません。でもお母さんの話を間いているうちに、火事のおそろしさを知ることができました。
ぼくは、1回だけ火事を起こしそうになったことがあります。保育園の時のことです。お遊ぎ会でひつじかいの役をした時、最後にみんなでろうそくを持ちました。すると、ぼくのろうそくの火がふろしきにもえうつったのです。先生があわてて火を消してくれたので、やけどもしないですみました。原因は、ぼくがよそ見をしていたからです。今、思い出すと、こわくなります。お母さんからいつも、
「こどもだけで火を使っちゃだめだよ。」
と言われています。だからぼくは、お母さんがいない時は、ぜったいに火をかまいません。
火事の原因は、家の中にはたくさんあります。火事のほとんどは、ちょっとしたことから始まります。だから家族のみんなで注意しなければいけないと思います。ぼくの家の中にも、きけんがたくさんあります。たとえば、てんぷらなべやストーブ、おふろ、アイロンなどです。お母さんは、たまにおふろの火を消しわすれて、ブクブクにたってしまうことがあります。お母さんはいそがしいので、ぼくも気をつけてあげたいと思います。
あってはならないことですが、もし火事を起こしてしまったら、もし火事を見つけたら、どうすればよいのでしょう。
この間、学校で消防しょの見学に行きました。消防士はとても勇気のいる仕事だと思います。ぼくなら火の中になんかとても飛びこめませんし、たとえ飛びこんだって何ぴょういられるかわかりません。だから、消防士ってすごいと思いました。そして消防士は、人の命をすくう大切な仕事なんだなと感心しました。もし火事を起こしてしまったら、火事を見つけたら、1びょうでもはやく119番に電話して、1びょうでもはやく消防士のおじさんに来てもらうことで、火事も大きくならずに消せると思います。
火事のことや、消防士のおじさんの仕事のことを考えているうちに、ぼくも大人になったら、消防士のようなせきにんのある仕事をしたいと思うようになりました。

日本防火協会では、少年消防クラブ員が書いた防火作文、防火ポスター、防火イラスト等も紹介したいと考えています。
奮って応募いただくようお願いします。
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