提案要旨 地域にひらく育児教室における保健職のかかわリ
安東美代子(吹田市立南千里保育園看護婦) はじめに 吹田市の公立保育園では昭和50年頃から「地域の保育センターをめざす運動」として、各園が自主的に保育園の行事に地域の乳幼児を招待するなど保育園の文化や環境を地域の子ども達に提供する活動に積極的に取り組んできた。昭和57年には活動費が予算化され吹田市の「保育センター事業」として益々幅広い活動へと発展してきた。また保健所が実施している育児相談の中で育児のまずさが気になる母親や育児不安を持つ親子への対応として、昭和60年よりニードの高かった地域より保育園での育児教室が実施されだした。昭和62年には1歳6か月健診が実施され、そこでフォローを必要とする乳幼児も受入れ、保健所・保健センター・保育園の三者が協力し地域の子育て支援活動として公立保育園18園で育児教室が実施されている。 平成元年、吹田市育児教室運営協議会が発足され育児教室の成果や問題点を検討しながら今後の活動に役立てている。 育児教室の現状と看護婦のかかわり この教室は、1歳6か月〜3歳位まで子どもを対象に春と秋それぞれに6〜7回の2コースで実施している。募集は20組〜30組であるが年々申込者が増えている。また公立保育園の無い地域の申込者の多い所で、保健センターが主体になり保育園の職員が出向いて育児教室を実施している所も2か所ある。 ・参加した親子の様子 この育児教室を実施する中で、もう少し早い時期からの対応が必要と思われるケースや保健所保健婦の要望もあり、乳児期後半から1歳すぎ位までの子を対象とした0歳児育児教室も始められた。今では全園で取り組まれている。
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