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「私と日本の若者たち」

リサ・ステッグマイヤー

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日本ではパーティーとかいうと、構えてしまうところがありますよね。それがちょっと残念…。もっと、楽しめたらいいなと思います。
13才までアメリカ育ち。毎週土曜、日本語学校に5年間通いました。厳しかった母に感謝。
父はアメリカ人、母は日本人。13才まで父の出身地ニュージャージー州で育ちました。日本に来たのは父の転勤で…。東京に暮らしてもう11年です。母が日本人なので小さいころから日本語を聞いていますし、厳しい母で日本語学校にもずいぶん通いましたから、言葉の面ではあまり不自由はなかったですね。ただ敬語とかまではなかなか…随分恥ずかしい思いはしました。英語にはちゃんとした敬語はなくて、それこそ「Will you…とWould you…」ぐらいの感じで…。表現の仕方、パターンも日本語の方が豊かですよね。
モデル時代から今まで流れに任せたきた感じ。将来はジャーナリスト的な仕事がしたい。
高校卒業のときに二か国語を使える仕事をしたいなと…、そんな時たまたまラジオで日本語と英語を流暢に話すDJの方がいらして、それがすごくカッコよかったんです。で、これまた偶然FM局で募集してた一時間枠の番組のパーソナリティに応募して、面接に行ったらまったくの未経験なのに「じゃ、やってみましょう。」と採用されてしまったんです。NHK教育テレビの英会話番組にアシスタントとして出たのも、その後「笑っていいとも」に起用されたのも、なんとなく流れに任せてという感じで…楽天家なんですね。でも夢はあって、いつかはジャーナリスト的な仕事ができたらなとは思っています。
イタリアが好きです。歴史があり美しい。料理、ファション…すべてが素敵!!
夢はニュースキャスターでも、実現するためにはもっといろんなところへ行って、いろんな経験を積まないとね。ただ仕事はナマ放送が多いので、行けても4日間くらいです。この前もパリまで12時間かけて行って向こうには2泊4日、しかもほとんどが仕事ですかららね。一番印象に残っているのはイタリアで、家族旅行で行ったんですけど歴史のある街並みといい、料理といい、陽気な人々といい最高でした。楽天家の私とは肌が合うんでしようね。
もう外国人と日本人にほとんど差はないように思います。ただ、ちょっとした気遣いや慣習が。
日本人と外国人の違いをよく聞かれるんですが、とくべつ気になることってないですね。あえて言えば、言葉がちょっと少ないっていうか、たとえば歩いていて肩がぶつかった時、アメリカなら「Excuse me」とか「Pardon」といった、ちょっとした気遣いの言葉がでるところですよね。だけど、日本では謝る人が少ない。ただ最近は少しずつ変わってきているようにも思いますけど…。その他では社会的な慣習という意味では違いがあるかもしれませんね。たとえば会社のパーティがあるとするじゃないですか。アメリカの場合だったら奥さんも一緒。日本では社会がそうなっていないんで…。私は結婚したら、コンサートとか、こういうデート場所にも夫婦一緒に行くというのが理想です。

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