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機関を充実させていくためには、その基盤となるのが行政である。
この講習会の特徴は、教育(保育園含む)及び医療関係者に留まらず、行政機関の関係者が参加したことに大きな意義がある。特にシンポジウムでは、各々の立場からの生の意見を聞く機会が持てたことである。行政面の様々な問題はあるものの「障害児とその家族に対する支援体制」の充実へ向けて、さらに連帯意識を高めると共に、可能性に向けて強く歩み出そうとする保護者もいたと思われる。
最後に、子どもや保護者と宿泊を共にして、教育現場からの生の意見に加えて、保護者同士の交流や情報交換が保護者自身に大きな自信を与え、少しでも不安を解消する役目を果たしていたと感じた。充実したスタッフによる講習会をこれからも継続していき、子どもと保護者それに係わる人々の支援の輪の発信地となれば、本講習会の目的が達成されたと言えるのではないかと思う。

 

6.モデル地域における地域支援活動の実践から
 
成田光順(やまぶき園)・照井智幸(青森県立青森第二養護学校)

 

(1)実践のまとめ
ここでは、再度?@宿泊講習による支援・援助、?A地域家庭巡回訪問による支援・援助の二つの側面から実践の結果を見直し、総合的にまとめてみたい。

 

?@宿泊講習による支援・援助について
宿泊講習会は・親子は勿論のこと、受講者、協力スタッフ等参加する者全員がお互いにお互いのニーズを満たしながら、結果的に地域の支援体制が整う方向に進むことができることを目指して設けられた。参加者のニーズは職業によっても、生活感によっても異なってくるはずではあるが、
○実に雑多で多岐にわたる参加者ニーズがそれぞれに十分に満たされたかどうかを完全に把握することは難しいが、参加者がまんべんなく満足してそれぞれの生活の場へ戻っていること
○地域によって多少のばらつきはあるものの地域内での機関間連携が行われつつあったり、積極的な拠点施設の活用がなされてきている
によって、緩やかではあるものの、確実に目指した方向に進みつつあるように思われる。

 

?A地域・家庭巡回訪問による支援・援助について
巡回訪問による支援は、主として宿泊講習受講者に対するフォローアップの機能を持たせたが、実際に親子に対する援助が円滑に行われたケースが多かったことで、一応の目的は果たしていると考えてよいだろう。更に、後述するが、拠点施設が積極的に地域や家庭に出向くことにより、地域の障害児者に対する意識が変わりつつあるようである。この事実は、巡回という積極的な形をとったからこその成果であり、地域の中の連携の活性化を図る上で極めて重要であったと思われる。

 

このほか、養育等に関する教材の作成や通信手段の活用などの方法も試みてきたわけであるが、こ

 

 

 

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