
(3)巡回訪問による家族支援の実際
ア.保健婦及び担当保母との連携による家族支援の事例 ・ケースの概要 O児:3歳男児 I村I保育園年少組在籍(宿泊講習会参加時) 家族構成[祖父、父、母、本児の4人家族] ※家族は本児をかわいがるものの、うまく接することができない。 [経過記録] 1歳6か月健診でのスクリーニングや行動観察により経過観察児となる。その後の保健婦の家庭訪問において、言葉の遅れ、対人関係の遅れ、単調な遊び等が問題になった。また、母親の情報から身辺自立(排泄)についても相談を受ける。 保健婦としては、本児の状態だけではなく母親の育児に関する支援・援助の必要性を感じ、青森県精神薄弱者総合福祉センターなつどまり(親子短期入所施設 希望の家)で実施している親子指導の参加を勧めた。しかし、遠隔地のためになかなか母親の決心がつかなかったものの、保健婦も同行するということで母親も了解し、2歳半の時に初めて参加した。親子指導参加後は、母親は本児の療育の必要性を実感し、今後の対応について積極的に保健婦に相談をもちかけるようになった。 平成6年4月より、地元のI保育園入園。 入園当初落ち着きがなく、一人遊びがほとんどで、集団行動がとれない等、担当保母から本児に対する関わり方、課題場面での対応の仕方等の悩みが保健婦によせられた。 [宿泊講習会での状況] 前日から少し風邪気味ということと初めての場所に対しての警戒心のためか、多少ぐずる場面も見られたが、興味のあるオモチャを見つけると、母親の姿が見えなくなっても一人で遊び始める。昼食後は担当者にも慣れ、動作でオンブや抱っこの要求も見られるようになった。また、手遊び等も部分的ではあるが動作模倣も現れてきた。 母親の印象は、少しおっとりしたタイプで、本児に対する接し方も特に行動を規制したり、遊びを強要する場面はみられなかった。 [支援・援助の実際] a.家庭訪問による援助 担当保健婦同行で支援スタッフ3名にて家庭訪問を実施。 (事前に保健婦より訪問の件に関して了解済み) 母親より、家庭内での本児の遊びの様子や母親とのやりとり、日常生活パターン等の情報を聴取。母親には、具体的に家庭内でできそうな事、母親の本児への接し方について助言を行った。また、本児に適した手作り教材については、後日、保健婦を通して家庭に届ける事にした。
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