
第二部 試行的地域実践
1.宿泊講習による家族支援の試み
成田 光順(やまぶき園) (1)宿泊講習の目的
支援や援助の受け手となる障害児とその家族、支援や援助を行う側としての保健婦、保母、施設職員、幼稚園・学校教諭等両者がそれぞれの主体性を保ちながら、同一施設に宿泊し生活を共にしながら受講することにより、 ?@両親・家族対象者の真のニーズを実感として受けとめ、これに応じた支援・援助のあり方を検討する。 ?A保健、医療、教育、福祉それぞれの部門の者が、それぞれの職種の実情や取り組みの実際を披瀝しあい、利用者が生活する地域社会を基盤とした新しいシステム構築のための参考情報を得ること。 前述の二つのポイントを主たる目的とした。 さらに、本講習会には様々な立場からの参加者があり、受講ニーズから次のことも考慮した。 a.親子にとって ・疲弊しがちな両親特に母親にとって、一時の休息、リフレッシュの機会。 ・日常生活場面における子どもの見方や関わり方を実際場面で学ぶ機会。 ・子どもの障害の状態を理解し、これに関する情報を得・将来の見通しを得る機会。 ・同様の悩みや課題を抱える親・家族及び先輩の親との語らいの中から、養育等に関する参考情報を得る機会。 ・地域のさまざまな社会的資源や人的資源に関する情報を得ると共に、講習会後もつながりが持てる機会。 b.受講者にとって ・学校や施設等の場を離れたところで子どもや親に接し、支援・援助のあり方を構築する機会。 ・両親や家族が抱く真の心情を読み取り、望ましい支援・援助のあり方を考える機会。 ・障害に関する知識・情報を得、また、障害児への関わり方を学ぶ機会。 c.スタッフにとって ・地域・職種・年齢等を越えた人々との情報交換、連携の機会。 ・利用者、対象者主体の地域支援システムのあり方を考える機会。 ・支援システムを構築していく上で欠落、不足している機能を把握する機会。 (2)講習内容と展開
講習内容は、障害幼児、両親・家族、一般受講者それぞれのニーズに応じて選択できるように多彩
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