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た、福祉や教育、保健・医療等様々な機関からの多様な求めに応ずることができる体制。
専門性:子どもや親の多様で、しかも専門的なニーズに応え得る支援・援助の体制。
経済性:個々のニーズに即した支援・援助ができるだけ安価で受けられる体制。
総合性:一人の子どもの発達、障害の状態の改善・克服、教育・福祉・保健・医療等子どもの育ち全体に関わる多面的かつ総合的な支援・援助が受けられる体制。
イ.支援・援助の内容
障害児とその家族に対する、支援・援助の方法や内容は、個々のニーズに個別的に対応することを原則とするが、多くは次の三つの側面からの支援・援助活動になると考えられる。我々の試行的実践活動も、この考え方に立って行われた。
?@子ども自身に対する直接的な指導・発達援助に関する諸活動:生命の維持や健康の保持・増進を図る指導。障害の状態の軽減、改善を図るための指導。望ましい生活習慣の形成を図る指導。心理的適応や行動改善。社会参加や自立の基盤づくりのための指導等。
?A保護者・家族に対する支援・援助の諸活動:障害の状態改善のための養育法、環境調整の仕方。教育、福祉、保健・医療、労働等に関する情報提供。両親、家族の心理的疲弊に対するレスパイト・ケア等。
?B障害児と家族を取り巻く地域社会や関係機関に対する諸活動:障害や障害児に対する理解と認識を高めるための啓発活動。障害の特性やニーズに基づく保育や療育活動への支援・援助活動等。

 

(2)地域における家族支援の方針

障害児者とその両親は、「兄弟(姉妹)家族が、共に地域で生活しながら教育、療育等の専門的支援・援助を受けたい」と願っている。また、彼らが求める援助内容やニーズも多種多様である。
先に出された「障害者対策に関する新長期計画」及びこの長期計画の具体化を図るため19の関係省庁の合意に基づいて「障害者プラン〜ノーマライゼーション7か年戦略〜」が策定された。このプランの中でも、障害児の早期対応において保護者に対する早期からの継統的サポーティング・システムの整備が急務であることが強調されている。
また高松鶴吉らの研究班が行った「障害児(者)の地域福祉体制の整備に関する総合的研究」の報告の中で、「地域における早期療育は、障害の危険を持った子どもが在宅のまま通える範囲で、障害の種別、程度に係わらず相談機能、保育機能、更には各種の訓練機能が容易に手に入ることが望ましい。」と述べ、地域療育の新システムの構築の必要性を説いている。
我々は、これらの理念や施策、先行研究を参考に、障害児(者)及び保護者の人権や主体性が損なわれることなく、彼らの教育的、社会的、心理的、身体的な様々なニーズに即した支援・援助のあり方とそれを支える地域のシステムはどうあればよいかを明らかにすることを目的として青森県内の数町村をそデル地域として、教育、福祉、保健・医療等関係者との連携・協力の下に、3年間実践的研究に取り組むことにした。

 

 

 

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