
グローブ座セミナー・特別セミナー
講師 演出家 ジェラード・マーフィー
第1回 ’97年 1月11日(土) 14:20〜15:30
於: パナソニック・グローブ座 参加者 45名
第2回 ’97年 1月12日(日) 14:20〜15:30
於: パナソニック・グローブ座 参加者 45名
「シェークスピア「ヴェニスの商人」の演出にあたって」
この芝居をやることが決まってから、一生懸命台本を読んで気がつきました。
この作品は、すごく複雑なんです。ポーシャはお金はあるし美しいし、観客は彼女に惚れこんでしまう。でも非常に甘やかされた女性です。又、シャイロックの娘のジェシカにみんな同情しますが、彼女は父親の財産を盗んで家を出てしまう。
パッサーニオはとても魅力的でハンサムですが、ポーシャに自分がどれだけ金持ちか誇示しようとしている。魅力的な人々の中に偏見や差別がある。そこが面白い。
作品そのものも滑稽だし、ロマンチックだし、登場人物たちと同じように魅力的。
見た目は美しくパッケージされていますが、中身は小さな毒蛇の巣なんです。だから僕はこの芝居が大好きなんです。
俳優から演出家に変わったいきさつ、この「ヴェニスの商人」の演出意図、たとえば上演時間を2時間にまとめたこと、装置や衣裳をほとんどつかわなかったこと等をジェラードさんはユーモアをたっぷり交えて語り終えた。
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