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海洋ボランティアに参加して
島育ちの私は、海が好きで幼い時の海遊びや魚釣リを思い出し、投げ釣り、遊漁船の釣りを楽しんでいましたが、そのうち病い膏盲、だんだんと自分が好きな時に自由に海に出たいと思うようになり、小さいプレジャーボートを購入するにいたりました。
それでも一応船主とて、広島地区小型船安全協会に加入し、教育活動の一環としての安全講習等を受けるうちに、会社の方も割に自由な時間が取れるようになり、恰も小型船安全協会から海上安全指導員の推薦をうけ、第六管区海上保安本部長の指定も無事いただき、海上安全指導員同志の合同訓練や、海上保安官と帯同しての現場指導、無線通信訓練等を受けながら、早いもので海上安全指導員として八年が経過しました。
暑い暑い太陽の下での約二週間にわたる第十二国アジア競技大会ヨット競技の海上警備、例年の海上救助訓練、楽しかったこと苦しかったことが、走馬灯のように頭の中をよぎります。
閑話休題、先般海洋環境保全推進員から八月二十五日に海浜教室を予定しているので、インストラクターをして欲しいと勧められ、何事も勉強と了承したものの、いったい何をするのか不安な日々を過ごしていましたが、七月二十五日インストラクター養成講習会が開催され、これに参加することで一先ず安心した次第です。
インストラクター養成講習会は、キャプテンスクラブのプレジャーボートに参加者三十数名が分乗、移動先の安芸絵ノ島で開催され、西海区水産研究所池原宏二先生の「海の自然観察について」と題した、次の内容の講義を受け机上勉強をしてから実習に移りました。
海の自然観察
一目的
自然が好きになり。
自然を知り。
自然を大切にする。
二海を五感で知る
目 海は広く青い、時化だときは恐ろしい。
耳 波の音を聞く。
鼻 磯の薫り。
口 海水は塩からい。
手足 海水は気温に比べ温度差が少ない。
三海は危険がいっぱい
自分の命は自分で守る。
濡れた岩は滑りやすい、注意、注意。
四瀬戸内海を知る瀬戸内海の特徴。
実習は、絵の島海岸で三班に分かれて行われ海藻の収集の方法、見分け方等々、
私たちの敵のフジツボにも沢山の品種があることや、海藻の種類の多さにびっくり、日頃見ているようでも、まだまだ勉強不足を病感しま
した。八月二十五日、いよいよ地球ウオッチングクラブ主催の「水の旅(海の部)の海浜教室」開催、朝私達キャプテンスクラブとRASHINBANのプレジャーボート十八隻に子供達の保護者・関係職員が、子供達は三隻の巡視艇に各々分乗して字品港を出発。弁天島東を通り奈沙美沖、絵ノ島を一周して着岸、子供達は先に到着していた関係者等に迎えられ上陸、直ちに七つのグループに別れ海浜の生物観察や標本作リの海藻の収集を開始しました。
海藻や貝類、フジツボ(節足動物)、イソギンチャク一腔腸動物)、ウニ(棘皮動物)、子供達の質問が次々と出て、目新しい物は図鑑等で説明するなど大変な時間でした。
昼食後の自由時間、子供達は磯遊びや釣りで大変楽しそうでしたが、釣果は放流サイズばかり、それでもわいわい大騒ぎでした。午後は磯の生物に因んだネイチャーゲームで子供も大人も楽しい一時を過ごした後、全員で海辺の掃除を実施しました。

 

 

 

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