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日本三景安芸の宮島で海洋教室

広島地区小型船安全協会
瀬戸内海は、その美しさの故に国立公園であり、訪れる人々の賛辞をいただき、世界一の公園ともいわれております。
明るい太陽に、キラキラ輝く波の中に、ひとすじの航跡を残して航く船にロマンが漂い、虹色の夕景が旅人やそこに生活する私達に明日への希帯をいだかせてくれます。

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広島地区小型船安全協会では、この瀬戸内海の景勝の地、宮島包ケ浦自然公園(広島県佐伯郡宮島町包ケ浦)において、去る平成八年九月十六日の敬老の日振替休日に、少年少女が参加するイベントを通じて、海洋レジャーの楽しさや、安全知識、環境保全の普及、啓蒙を行う海洋教室を財団法人日本財団の補助金を受けて実施いたしました。
当日、参加者は広島字品港に集結、主任海上安全指導員の救命胴衣着用指導を受け、海上安全パトロール艇その他に分乗、美しい瀬戸の島々を縫いながら、海上を約三〇分目指す包ケ浦へ、包ケ浦の桟橋ではさっそく青色のゴミ収集袋の配付を受け、桟僑からメイン海上である公園管理センターに至る海浜のゴミ拾い清掃を行いました。
収集したゴミは何とゴミ袋五十個ニトントラックに概ね一台分、予めお願いをしていた宮島町の清掃草に引き渡しました。
額に心地よい汗を浮かばせた参加者は、幹事役の心ばかりの冷たい飲みもので喉を潤した後集合点呼をうけ、いよいよ安全教室の開始となりました。

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安全教室は、時にはやさしく美しく、時には恐ろしい牙をむく海を良く理解し、安全な海洋レジャーを楽しみましょう、という主催者、岩田行史広島地区小型船安全協会長の挨拶の後、各班に分かれて行われました。
包ケ浦海岸のみどりに映える松林の木陰では、主として一般参加−者の大人を対象に、ダミーを使った人工呼吸法、心臓マッサージ等救急蘇生法の実習が海上安全指導員により行われ、リーフレット片手の受講者からいろいろな質問が飛び、妙齢の女性のマウスツーマウス人工呼吸や、ダミーに跨がっての心臓マッサージには、取材の広島テレビカメラレンズも目を背けるなど、和やかなうちに進みました。
児童を引率の北生からも、ひじょうに有意義な講習であり、今後も機会ある毎に再開してほしいとの称賛の言葉をいただき、裏方にまわって重いダミーのトランクを運搬した担当者も、局のこり足の疲れが癒える思いがしたと聞きました。
他の班では、テント脇に張られ

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