た。すなわち、a)調査開始初期より11月上旬まで多数見られ、11月中旬から減少したもの、b)調査開始初期より多数見られ8月以降減少し、見られなくなったもの、c)夏にのみ見られたもの、d)調査開始初期には見られず8月下旬から見られるようになったもの、e)調査開始初期には見られず9月上旬から見られるようになり、11月中旬から減少し、見られなくなったものである。 aのタイプにはマツモムシ、ミズカマキリ、ミズスマシ成虫が、bにはヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、ナツアカネ幼虫、マルバネトビケラ幼虫などが、Cにはホソミイトトンボ幼虫などが、dにはオニヤンマ幼虫、クロスジギンヤンマ幼虫などが、eにはヒメゲンゴロウ成虫などのゲンゴロウ類が、それぞれ含まれる(図8-1〜5)。 8.各種の各管理区での分布状況 各種について各管理区での分布状況をIσ指数を用いて解析した結果、次のような4つのタイプが認められた。すなわち、a)各管理区に一様に見られたもの、b)深水・放置区に集中して見られたもの、c)浅水・除草区に集中して見られたもの、d)深水区に集中して見られたものである。 aのタイプにはマツモムシ、ヒメアメンボ、ミズカマキリ、クロスジギンヤンマ幼虫などが、bにはミズスマシ成虫、マメゲンゴロウ成虫、ヤスマツアメンボが、cにはホソミイトトンボ幼虫、ヒメゲンゴロウ成虫ガムシ成虫、ヒメガムシ成虫 Sternolophus rufipes、コシマゲンゴロウ成虫、シマゲンゴロウ成虫柳 Hydadicus bowringiなどが、dにはオニヤンマ幼虫、マルバネトビケラ幼虫がそれぞれ含まれる(図9-1〜5、表6)。
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