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Rhantus pulverosus、ミズスマシ Gyrinus japonicus、マルバネトビケラ Phryganopsyche latipennis latipennis、ミズカマキリ Ranatra chinensis、クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus nigrofasciatus の9種であった。また、これらの優占種のうち上位5種までで全種の総のべ個体数の85%以上を占め、9種まで含めると94%に達した(表3)。各管理区の上位2種はマツモムシ、ヒメアメンボで共通であったが、3〜5位種は管理区により異なり、深水・放置区ではミズスマシ、マメゲンゴロウ Agabus japonicus、オニヤンマ、深水・除草区ではオニヤンマ、マルバネトビケラ、ヒメゲンゴロウ、ホソミイトトンボ、浅水・放置区ではホソミイトトンボ、ミズカマキリ、ク□スジギンヤンマ、浅水・除草区ではホソミイトトンボ、ヒメゲンゴロウ、オニヤンマであった(表4)。

 

5.累積種数
累積種数については、5月11日のため池造成時にはヒメアメンボ成虫とマツモムシ成虫の2種のみが見られたが、6月13日にはミズスマシ成虫、マルバネトビケラ幼虫、ナツアカネ幼虫 Sympetrum drawinianumの3種が増えて5種となり、6月23日の調査開始時にはヤスマツアメンボ成虫 Gerris insularis、マメゲンゴロウ成虫の2種が増えて7種となった。9月上旬にはガムシ成虫 Hydrophilus acuminatus、コシマゲンゴロウ成虫 Hydaticus grammicusなどが現れ、その後も徐々に累積種数は増え続け、10月16日にコオイムシ成虫 Diplonychus japonicusが確認されて26種に達した。その後、11月19日まで新たな水生昆虫の種の追加はなかった(図6)。

 

 

 

 

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