水温を各管理区ごとに測定した。7月24日には午前6時30分から午後8時まで30分ごとに各管理区で照度を測定した。 3.解析方法 4つの管理区とため池全体について種数、個体数、種多様度の季節的推移を比較した。多様度指数にはshannonの平均多様度(H')を用いた(木元・武田、1989参照)。4つの管理区の畦の長さが深水・放置区と深水・除草区はそれぞれ11m、浅水・放置区と浅水・除草区はそれぞれ16mあったので、個体数を比較する時には10mあたりの個体数に補正した数値を用いた。 また、各種の各管理区における分布型を森下(1959)のIδ指数を用いて、各管理区の群集間の重複度と各月のため池全体での調査結果の重複度を木元(1967)のCπ指数を用いてそれぞれ算出した。Iδ指数が1に近いとその種が各管理区にランダム分布、1より小さいと一様分布、1より大きいと特定の管理区に集中分布していることをそれぞれ示す。Cπ指数は、共通種数による指数を個体数によって重みづけを行う指数である。Cπ指数にもとづき、各管理区の水生昆虫群集の類似性を示すデンドログラムを作成した。 平均多様度、Iδ指数、Cπ指数はそれぞれ次式により求めた(木元・武田、1989参照)。 H'=-Σ(ni/N)・log2(ni/N) N:総個体数 ni:種iの個体数
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