里山公園管理プロジェクト

市民による里山公園の管理

里山委員会 川崎宏/常俊容子

今回プロジェクトの対象となったのは、大阪府池田市の五月山公園である。市の広報、チラシ等の「五月山の森を育てませんか」という呼びかけに、市内外からおよそ30名が参加。作業をするだけではなく、自然の生態系を理解したナチュラリストとしての活動を目指すべく、サブタイトルを「森の作業実習と自然観察会」として、それぞれの季節に適したテーマで、室内講義、野外作業、五月山の自然観察会を行った（6月から3月まで計9回）。作業リーダーには、（社）大阪自然環境保全協会・里山委員会より常時12名が参加した。

実際の手入れを行った作業地の景観の変化、生態学的変化の結果はまだ先に譲るとして、本年度の成果としては、プロジェクトを実施したことにより、五月山の豊かな里山公園としての様々な可能性を市民に感じさせ、将来に向けて期待させるものがあったことを挙げたい。次年度の取り組みとしては、“参加”だけではなく“参画”する市民による運営グループづくりが課題である。

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