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里山管理指導者養成講座
新たな里山管理リーダーが誕生

 

 

里山委員会 緒方謙一郎
里山指導者養成講座は、実施場所を大阪府立青少年総合野外活動センター(大阪府豊能郡能勢町宿野)におき、下記の日程で夏期、秋期、冬期と1996年度に3回開催しました。
実施日

第1回 6月8日(土)〜 9日(日)

第2回 11月9日(土)〜10日(日)

第3回 2月8日(土)〜 9日(日)

第1回の参加者数は、全体で68人であり、指導者数は講師3人、リーダー10数人を配置して実施しました。第2回は若干人数が減少したものの、新規の参加者を追加して実施。3回修了後、17人に修了書を授与しました。
事業の実施経過については、96年4月16日に拡大里山委員会を開催し、本年度の事業計画を決定し、夏・秋・冬と3回にわたり初級・中級・上級の講座を開催することとなり、4月下旬からは、夏期講座(初級)の日程、実施場所、募集人数などの決定および開催要項の検討を行い、順次下記のような取り組みを行ってきました。
募集案内、チラシの作成及び配布先の検討などの広報活動(機関誌・新聞掲載・雑誌)。講座募集開始後、申し込み受付けを行い、当初の募集定員を超える申し込みを受けました。プログラムの内容および配布資料の作成については、前年までの実施状況をもとに若干の修正を行うなどの検討を重ね、スケジュールを確定。実習場所については、野外活動センターとの打合せを十分に行って必要な場所を確保しました。

 

講座内容については、初級から上級へと段階的に高度になるようなカリキュラムを作成し、初めに植生調査の実習を行いました。実習道具は助成により必要な備品を購入して用意しました。ノコ、カマの使い方の実習では、下草刈りや樹木の選択刈り、間伐を行うなかで、使用方法を会得してきました。草刈り機、チェーンソーといった動力機器についても専門の講師から使用方法の指導を受け、実際に一人一人使用しました。間伐した木を利用して炭焼き実習を行い、間伐材が炭になることも理解がされました。
講座は、野外での実習のみならず、室内での座学も行い、里山の保全と管理や活用などについての講義も行いました。このように里山管理指導者を養成するプログラムを組んで、実施してきました。

 

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