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4.まとめ

 荒天時の性能については、波高5m以上、風速18m/秒以上の大荒れの天候状態で目標が激しく動揺している場合においても、目標探知が可能であった。電波入射角の違いによる目標の見え方は、オフナディア角を55度として3dBビーム幅の付近は問題なく、さらに入射角30度周辺まではデータ取得が可能であることが推定された。
 高度の違いについては、高度が高くなるとS/C比が低下するので、SARを使用する高度によっては、送信電力を高める施策が必要であることが判明した。
 マイクロ波の照射方向による目標の見え方の違いについては、理論上波に対して平行(波の進行方向に対して垂直)方向に照射する方が目標の探知が容易であるとされているが、今回の実験では確認することができなかった。

 

 

 

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