
このように、アジマス方向の分解能は、波長や目標までの距離に関係なくアンテナの実開口長の1/2になる。ただし、アンテナを小さくすれば分解能は無限に小さくなるかというと、アンテナの利得が低下してS/N比が小さくなるので、ピーク電力を大きくしなければならないという制約がある。なお、JERS−1のアンテナ長は12mであり、単一の画像(シングルルック)の分解能は6mであるが、通常の処理ではスペックルと呼ばれるSAR特有のノイズを低減するため、3枚のシングルルックを使用して画像化処理を行う(マルチルツク処理)。このため、標準プロダクツの分解能は18mになる。
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