4-1-6 海岸線・等深線のデータの間引き処理
海図数値化データのうち海岸線等の線データは、ほぼ0.1mm間隔の点の密度で構成されている。この密度はERCの媒体(ICカード)の容量限度を越えるため、若干間引きする必要がある。間引きはコンピュータにより自動的に行われるが、過度な間引きはERCの精度を落とすことになるので、効率よく間引くことが大切である。このために間引きによって起きる許容誤差等を以下のように定め、コンピュータの処理ソフトウェアを調整した。
(1)海岸線
・原則として許容誤差は0.2mmとする。
・人工岸壁や防波堤のような直線部分はその形状がひずまないよう原形を保持する。
・岬等の突出部は原形を保持する。
・小島や岩礁のような海図上で点表記されているものは間引きにより絶対に消失しないこと。